「限界を超え、あちこちから悲鳴が…」パワハラ告発した職員が自死…斎藤元彦・兵庫県知事の疑惑が浮上



 今年3月に斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラや「おねだり」疑惑等を西播磨県民局長のX氏が告発した問題。「知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる」など、7項目にわたる疑惑が記されたX氏の告発文を「嘘八百」と断じ、最終的に自死に追い込んだとされる斎藤元彦兵庫県知事(46)に、新たな「おねだり」疑惑があることが週刊文春の取材で分かった。

 告発文でその「おねだり体質」を指弾されるも、否定を続けていた斎藤知事。しかし元職員が兵庫県議会の百条委員会に託した録音で県内の事業者にワインをねだっていたことがすでに明らかになっている。

――ワイン、私飲んでないので、ぜひまた折を見て、よろしくお願いします。

 当初、知事はこの発言を「記憶にない」と言っていたが、その後、態度を一転させ業者からワインの提供があったことを認めている。

新たな「おねだり」相手はアパレルブランド

 そして今回、新たな「おねだり」が発覚した。ねだった相手は、やはり兵庫県内で播州織をウリにした衣服を製造しているアパレルブランド「tamaki niime」。

「2022年3月8日、玉木新雌社長のインスタグラムに斎藤知事が登場しているのですが、知事はマフラーから靴まで全身tamaki niimeを着用しています。あわせて10万円ほどになるはずです。その後、一式が知事にプレゼントされています」(同社関係者)

 事実関係を斎藤知事に問うたところ、代理人を通じ以下のように回答した。

「工場を訪問し、視察と意見交換を行いました。その際、先方から衣服数点を無償提供され、その場で着用しPRさせていただきました。県産品のPR目的で兵庫県が受領したものですので、着用後は知事室にて保管しています」

 斎藤知事の体質を死を以て告発した元職員の正しさが、またひとつ証明されたのである。

 7月24日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および25日(木)発売の「週刊文春」では、次々と浮かぶ疑惑と辞任圧力にさらされながら、なお知事の座にしがみつく斎藤知事の半生、前明石市長の泉房穂氏との知られざる因縁、「おねだり」のほかに浮かんできたカネの問題について詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月1日号)

兵庫県の斎藤元彦知事 ©時事通信社


(出典 news.nicovideo.jp)